映画を観たら、娘と同い年になった!
スーパーマリオ・ギャラクシー観た!
映画『スーパーマリオ・ギャラクシー』を観てきました
※この記事にはネタバレが含まれます。まだご覧になっていない方はご注意ください。
時空を超えて、童心に帰る映画
娘とマリオギャラクシーを観てきました。
前作に続いて今度は宇宙へ、時空を越えていく物語なんですが、観ている僕たち自身も時空を越えて童心に帰るような、そんな演出が随所にあって。
「よくぞこういう演出をしてくれた」と、何度も嬉しくなった映画でした。
冒頭でスーパーマリオ40周年を告げる画面が出たんですが、まさに僕はファミコン世代。スーパーマリオブラザーズがファミコンで発売されたとき、ちょうど小学1年生だったんですよね。
うちにはファミコンがなかったんですが、友達の家に遊びに行くとどこもかしこもマリオをやっている。
夏場、窓を開けっぱなしにしている家が多い田舎だったので、隣の家からマリオのオープニング曲が聞こえてきたり、裏の家からダンジョンの曲が漏れ聞こえてきたり。
ファミコンもないのに、日常生活がマリオの音楽で満たされていたんです。
そんな世代なので、マリオギャラクシー自体は全く知らない世界で。
ロゼッタ姫というヒロインも初めて聞く名前でした。
個人的には、スーパーファミコンのヨッシー登場作あたりで止まっているので、正直どうかなとは思っていたんですよね。
でも、面白かった。面白かったというより、嬉しかったんですよ。
8ビットの世界が突然現れる瞬間
最新のCGで描かれる大迫力のアクションシーン。
そこに突然、初期のスーパーマリオの8ビット映像が現れる瞬間があるんです。
クッパジュニアがマリオたちに罠を仕掛けるシーンで、彼が操作している画面がまさに昔のファミコンのマリオ。
平面の横スクロール、8ビットのグラフィック。
マリオたちは映画の中でリアルにアクションしているのに、その様子をゲームとして見ているクッパジュニアの画面が、あの懐かしいファミコンのゲーム画面になっているんです。
しかもそのゲーム画面ステージ演出が小憎らしい。
一時期YouTubeで話題になった、マリオメーカーで作られたクリア不可能なほどの激ムズステージ——ドッスンがこれでもかと出てきたり、ぐるぐる回るトラップが連続したり——あの雰囲気を再現したようなシーンが出てくるんですよ。
ちゃんと知っている人向けのサービスも入れてくれている。
そしてBGMもファミコン時代の曲が所々で流れる。
オリジナルのまま流れたり、少しアレンジされて流れたり。
ファミコンの音楽で、娘と同い年になった
今回、8歳の娘と一緒に観に行ったんですが、ここで不思議な気持ちになったんですよ。
僕が小学1〜2年生の頃にずっと耳に刷り込まれていたあのファミコンのマリオの曲を、今まさに同い年くらいの娘と一緒に映画館で聴いている。
音楽ってすごく感情に訴えますよね。
高校時代によく聴いていた曲を聴くと、あの頃の揺れ動いていた気持ちや甘酸っぱい思い出が蘇ってくる。
それと同じで、マリオの曲が流れるたびに、小学1年生の頃の光景や情景が蘇ってくるんですよ。
友達の家で聴いていたあの音、田舎の窓から漏れてきたあのメロディ。
その曲を今、隣に座っている娘と一緒に聴いている。
娘の世代にとって、ファミコンなんてもう化石みたいなものでしょう。
ファミコンどころか、「スーパーファミコンって何?」という時代ですよね。
でもそんな娘が、僕が子供の頃に心に刻まれた音楽を、同じ空間で、同じ瞬間に聴いている。
時空を超えて、なんか同い年になって一緒にマリオを見てるような気持ちになったんですよ。
これ、絶対狙っていますよね。
親世代、下手すればおじいちゃん世代が親しんだ曲を、今の子供と一緒に体験できる映画にしている。本当に小憎らしい演出だと思います。
「もうちょっと聴きたい」で止める憎さ
しかもこのファミコン曲の使い方が、流すタイミングも長さも絶妙で。
「あ、この曲だ!」と思ったら、もうちょっと聴きたいなというところでスっと終わるんですよ。
あれは憎らしいくらいうまい。
「もっと聴かせてくれ」と思わせて、さっと引いていく。
効果音も丁寧で、土管でワープするときの音、キノコでパワーアップするときの音、攻撃を食らってちびマリオになるときの音、ファイヤーボールを投げるときの音——全部ファミコンのスーパーマリオのあの音なんです。
コインの音も、ブロックを叩いてアイテムが出るときの音も。
スーパーファミコン以降は効果音が微妙に変わっているはずなのに、あえてファミコン時代の音を使っている。
初期からのファンを裏切らない演出。
マリオといえばこの音だよね、という期待をちゃんと守ってくれているんですよね。
知らないキャラクターも楽しめる
僕はマリオのみならず、ゲームはプレステ1以降のゲームを知らないので、スターフォックスのかっこいい狐やペンギンのキャラクターが出てきても「誰これ?」という感じだったんですが、逆にそれで「こういうゲームがあるんだ」と知れる楽しさがある。
一方、そのキャラクターを知っている人には「出た!」という喜びになる。
特にスターフォックスの狐とマリオが、最初に若干睨み合うようなシーンがあったんですよね。
数分後にはすっかり協力関係になっているんですが、あれはゲームの中で何か関係があるのかな、とちょっと気になって。
知っている観客にはわかる、メタ的なネタなのかなと。
後で調べる楽しさもまた残してくれている映画でした。
マリオは40年間、何を変えて何を守ったのか
マリオって40年前に生まれたキャラクターですよね。
40年間ずっと親しまれているというのは、形を変えながらも世界観を崩さずに積み重ねてきたからだと思うんです。
アクションゲームとして始まり、マリオカートになり、ドクターマリオになり、いろんな派生を生みながらも、マリオというキャラクターの核を守り続けてきた。
ゲームというジャンルで、ドラえもんやアンパンマンと同じように世代を超えて40年間愛され続けているって、他に何がありますか?ってくらいすごいことだと思うんですよね。
実は僕自身、脚本家・作家として絵本の原作も書いているので、アンパンマンやドラえもんのように、何十年も親子で親しまれるキャラクターを生み出したいという夢があります。
自分がいなくなったとしても、そのキャラクターが生き続けていく。
そういうものを残したい。
演劇の世界でいえば、ロミオとジュリエットやハムレット。
実際には存在しない人物なのに、400年以上演じ続けられ、議論され、解釈され続けている。
それは上演され続けているからですよね。
生み出したものを生き続けさせるためには、自分が生きている間に積み重ね続けることが大事なんだと、このマリオを観ながら改めて感じました。
アンパンマンだって最初は今とは全然違う、ちょっと不気味な等身のキャラクターでしたし、マリオだってドンキーコングの敵キャラとして登場した。
最初から完成形ではなかった。
少しずつ、試行錯誤しながら形作っていくことが大事なんでしょうね。
エンドロール後の「デイジー」と、ワリオへの期待
ちょっとここからはマニアックな話になりますが。
前作ではピーチ姫、今回のギャラクシーではロゼッタがヒロイン。でも、まだデイジー姫が出ていないんですよ。
ゲームボーイのスーパーマリオランドのお姫様ですね。
「あれ、出てこないな」と思いながら観ていたら、エンドロールが終わった後に一瞬だけデイジーが登場したんですよ。
「ああ、続編はこれだな」とニヤリとしました。
そしてもう一人、ワンでもツーでも出てこなかったキャラクターがいる。
ワリオです。
スーパーマリオランド2のボスキャラで、スーパーマリオランド3では主人公になったあのワリオ。
実は僕、ゲームボーイは自分と兄ちゃんのお年玉を合わせて買った唯一の家のゲーム機だったんですよね。
ファミコンは買ってもらえなかったので、ゲームボーイで夢中になったのがスーパーマリオランドシリーズ。
やっと自宅でマリオができる、という喜びとともにやり込んだゲームです。
その中でもワリオが好きで。「ゲームボーイという国に、悪者がいました」という絵本風のCMでワリオが「俺だよ!ワリオだよ!」と飛び出してくるあのCM、今でも覚えているんですよ。
デイジーが出てくるということは、ゲームボーイのスーパーマリオランド系の世界が来るということ。
だったらワリオも出てくるんじゃないかと、今からめちゃくちゃワクワクしています。
親が子供に戻れる映画
観終わった後、娘との会話がとても弾みました。
自分が子供の頃に親しんでいたものの話をすると、その頃のワクワクが蘇ってきて、そのワクワクが娘にも伝わっていく感じがあって。
だいたいの親子向け映画って、子供が楽しめるから親子で楽しめる、という構造じゃないですか。
でもこのマリオの映画は、親自身が子供に戻って楽しめるんですよ。
子供の頃の気持ちに戻りながら観られる。
そして子供は子供で純粋に楽しめる。
本当の意味で親子で楽しめる映画だと思います。
クッパとクッパジュニアの親子愛、マリオとルイージの兄弟愛、ロゼッタとピーチの絆。
そういうつながりもしつこくなく、でもちゃんと描かれていて。
しかも悪役を絶対的な悪にしないんですよね。
どこかマヌケで、どこか愛されるところがある。
そのバランスが絶妙。
だからマリオというキャラクターだけでなく、クッパも含めた全員が長年愛されているんでしょうね。
40年間育て続けてきた任天堂だからこそ、こういう映画が作れたのかもしれない。本当にすごいと思いながら、童心に帰って観た映画でした。
何事もコツコツ積み重ねていくことこそ、作品は、キャラクターは生き続けていくのかもしれません。
最後にちょこっとPR。
サブスタックも積み重ねていくSNSです。
マリオと同じくコツコツ積み重ねていくことで自分のオリジナリティを育てていく。
サブスタック、始めてみたけどよくわからん・・。
もしくはよくわからないから、まだ始めてない。
という方、イケハヤさんの「サブスタ攻略大全」を読んでみてください。
無料部分だけで全体像がつかめて、僕はわくわくがとまりませんでした。


