180本の情報商材に400万円使ってみたら?
情報商材を買って成果が出る人出ない人: 57歳、身障者、うつ、情報商材を180本、総額400万円をぶち込んでわかった、情報商材との上手な付き合い方
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情報商材を買って成果が出る人出ない人: 57歳、身障者、うつ、情報商材を180本、総額400万円をぶち込んでわかった、情報商材との上手な付き合い方
この本の著者さんは、情報商材を180本買って、400万円以上使った人です。
その数字を見た瞬間、正直「やばい人だな」と思いました。
でも読み進めていくうちに、そのやばい人の話が、どんどん自分ごとになっていったんですよね。
情報商材という言葉のイメージ
「情報商材」という言葉自体、まだ怪しいイメージを持っている方も多いと思います。でも今の時代、デジタルコンテンツの市場はどんどん大きくなっていて、そういう時代でもなくなってきている。
特にAIやテクノロジーに関する知識は、本として出版された頃にはもう古くなっていることも多い。その点デジタルコンテンツは、変化があればアップデートできる。買った人がいつも最新の情報を学べるというメリットがある。
ただ、市場が大きくなるということは、ゴミコンテンツも大量に出てくるということで。「簡単にできる」「誰でもできる」「すぐに稼げる」という煽り文句で、無料部分だけ良いことを言っておいて、実際に買ってみたら内容が薄っぺらかった——そういう経験をした方も少なくないと思うんですよね。
この本はそういうゴミ商材と良い商材の見極め方を教えてくれる本なんですが、実はそれだけじゃなかった。読み終えてみると、本当のテーマは「自分自身を見極める方法」だったんです。
「闇を暴露する本」ではない
まず良かったのが、情報商材の怖さや闇を面白おかしく暴くような本じゃないということ。
そういう本って、読み終わった後に「結局情報商材って危ないんだ、怪しいんだ」という印象しか残らなかったりする。でもこの著者さん自身、180ものコンテンツに400万円近く費やしてきた人で。その中には全然役に立たなかったものもある。でも、良い情報商材と出会えたことで今の自分があるとも言っているんですよね。
だからこの本が伝えているのは「怪しいから気をつけろ」ではなく、ちゃんと見極めてちゃんと活かせる自分になれば、人生を変えるほどの力があるものだということ。その見極め方と、自分自身のあり方を教えてくれる本なんです。
52歳、コピペもわからなかった著者さん
著者さんの経歴を見ると、すごく勇気をもらえるんですよ。
52歳でITを始めた方で、パソコンの知識もゼロ。「コピー&ペーストっておいしいの?」というくらいの認識だったらしいんです(笑)。ペーストというとピーナッツバターみたいな何か塗るものを想像したんでしょうね。その一文が個人的にすごく面白かったんですが。
しかも生まれながらの身体的なハンデがあるとのことで、他の仕事を探すうえでのハードルも高い状況。40代の僕から見ても、一世代上の50代でITを始めるのはかなりハードルが高いと思うんですよ。そこから良いコンテンツと出会い、ウェブマーケティング、デザイン、ライティングの知識と技術を学んでいった。
そのプロセスを読むと、見極める眼と続ける姿勢さえあれば、本当にどんな状況からでも始められるんだなという気持ちになれる。「どうせ自分には無理だ」という言い訳が、どんどん崩れていく感覚がありました。
ノウハウコレクターとワークショップジプシーは同じ人間
この本で何度も出てくるのが「ノウハウコレクターになってはいけない」という話です。
情報商材を買っては満足して、実践しないまま次の商材を探す。学ぶことが目的になって、変わることが後回しになっていく。
読みながらずっと思っていたのが、これは演劇の世界で僕が長年見てきたものと全く同じパターンだということ。
演劇の世界では「ワークショップジプシー」と呼んでいます。ビジネスでいうセミナージプシーと同じですね。
発声のワークショップ、表現のワークショップ、ダンス、チャンバラ……いろんなワークショップがあって、「これを受ければ私は変われる」という期待を胸に参加する。で、実際に受けると感動するんですよ。短時間でこんなに体の使い方が変わった、声が変わったと。
でもその感動には、理由があります。
まずそのワークショップの講師というのは、その世界で実際に成果を上げている人が来るわけです。しかも参加者にお金を払ってもらっているわけだから、そのワークショップの中で変化を感じてもらうための工夫がちゃんとある。つまり、初体験の感動と、講師の工夫と、外からの刺激が重なって「変わった」という感覚が生まれているんですよね。
でも家に帰ると、そのどれもなくなる。
自宅で一人で同じことをやっても、感動が薄い。2回、3回と繰り返すうちに、ワークショップで感じたあの変化がよくわからなくなってくる。「あれ?そんなに変わってないな」という気持ちになってくる。そうなると「やっぱりあのワークショップは自分には合わなかった」という結論になって、また別のワークショップを探し始める。
「今度こそ私は変われる」
また感動して、また続かなくて、また探す。
気づいたら何も変わっていない自分がいる。
でも本当は、1人でやったときに感動が薄いのは当たり前なんですよ。それが地道に続けることの本質なのに、感動がないと「効果がない」と錯覚してしまう。本当に自分のものにするには、ワークショップが終わった後も学んだことをコツコツと実践し続けることが必要で、その地味な繰り返しの中でじわじわと変化していくものなんですよね。
情報商材のノウハウコレクターも、構造がまったく同じ。
買った直後は「これだ」と思う。でも実践してみると思ったほどすぐには変わらない。感動が薄れてきたところで「やっぱりこれじゃなかった」となって、次の商材を探し始める。良い商材に出会えばいつか変われるという幻想が続く限り、その人は変われない。
感動を求めて移動し続ける。変化ではなく、変化した感覚を消費している。
情報商材のノウハウコレクターも、演劇のワークショップジプシーも、根っこにあるのはまったく同じ心理なんだなと読みながら感じていました。
良い商材を買っても、生かせるかは自分次第
だからこの本が伝えていることは、ゴミ商材と良い商材の見極め方だけじゃないんですよね。
良い商材を買えたとして、それを生かせるかどうかは結局自分次第だということ。ノウハウコレクターになってしまう心理状態や、そこから抜け出すための自分自身のあり方まで、ちゃんと書かれています。
だから何かに変わりたいと思って衝動的に情報商材を買う前に、まずこの本を読む。自分のあり方と見極め方を身につけてから買う。それだけでずいぶん変わると思うんですよ。
情報商材に限らず、何かを買うとき、誰かと出会うとき、セミナーを受けるとき、新しいことを始めるとき——ちゃんと見極めて、継続できる自分になるためのあり方が、この一冊に集約されている。何かを始めようと思っている方に、ぜひ読んでほしい一冊でした。
結局、人生を変えるのは良い教材ではなく、良い教材を使い続ける自分なんでしょうね。
それが一番難しいんですが。
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