400年前の旧友と、また手を組むことになった
BACCHO TO THE FUTURE 9
今週は、400年前の旧友と再び手を組むことになりました。シェイクスピアの話です。
コーデックス(Codex)を使い始めたんです今週から。
目次
自分には関係ないと思っていたもの
シェイクスピアとの長い付き合い
コロナ禍の中で、唯一できた公演
からくり人形が動き出した
エジソンの録音機の話
20年間温めてきた夢が、一歩動いた
自分には関係ないと思っていたもの
ChatGPTを出しているOpenAIが作ったAIで、お願いしたことを実際にパソコンを操作してやってくれるものです。プログラマーとかデータ処理向けのものだと思って、ずっと自分には関係ないと思っていました。
でも使った瞬間から、世界が変わりました。
「ぇぇえええ!?こんなことまでやってくれるの?だったらこれもできるじゃん!!」
今まで諦めていたこと、自分には能力がないからと言い訳にして諦めていたこと、本当はしたいのに「興味がない」と言い換えていたこと——そういうことが次々と「自分でもやれるんだ」という可能性として見えてきたんです。
しかも演劇の方向で。
シェイクスピアとの長い付き合い
ひとつの夢があります。シェイクスピアの全37作品を、自分の脚色演出で舞台公演していくというものです。
その第一歩として2022年にYouTubeチャンネルを始めました。シェイクスピアは登場人物が多すぎるし難解だし、敬遠する人が多い。
だったら音声を聞くだけでエンターテインメントとして入ってくるようにしたら需要があるんじゃないかと思って、落語みたいな、スタンドアップコメディみたいな感じで語るチャンネルを始めたんです。
「シェイクスピアが苦手だったのに面白いと思えた」
「映画や舞台を見る前の予習にちょうどいい」
——そういう声をもらえるようになって、YouTubeで話している内容をKindleでも出版するようになりました。
「まるっとわかるシェイクスピア」というシリーズで今は20冊ほど出していて、今出版している68冊の中の3分の1近くがこのシリーズ。
僕のKindle出版の柱になっています。
YouTubeの次のステップとして、音声だけでなくスライド形式の動画を作りたいとずっと思っていました。
自分が語りながらすべての役を演じる落語調の一人芝居みたいなシェイクスピア動画で、シーンが変わるたびに画像も切り替わるようなもの。
でも、ずっと手がつけられなかった。
コロナ禍の中で、唯一できた公演
その話をする前に、少しだけ寄り道を。
シェイクスピアは僕のターニングポイントにいつも現れる存在なんです。
20歳で演劇の脚本に目覚め、処女作が、ロミオとジュリエットをピザ屋の話にパロディした「シェイクスピザ」でした。
所属した劇団がピザ屋を経営していて、そこで働きながら役者修行。
注文がない時間帯にそこで書いていたんです。
ちなみに母親とシェイクスピアは同じ4月23日生まれで、だから何だという話ですが(笑)
そういうところでも縁を感じています。
そして2020年のコロナ渦。
演劇活動がすべて壊滅状態になった中で、唯一できたのが初めてシェイクスピアの脚色演出を手掛けたロミオとジュリエットの公演でした。
感染対策を取りながら、2020年12月5日に初めての脚色演出で上演したんです。
その後、ミュージカルの音楽を手がけている音楽家の方から
「私が見たロミオとジュリエットの中で、2番目に好きだった」
という言葉をいただきました。
400年間上演され続けてきた作品を、40年近く様々な形で見てきた方の「2番目に好き」。
最高の褒め言葉。
この公演の日付が12月5日で、処女作の「シェイクスピザ」を初上演した日が2002年の12月5日
——18年後の同じ日に、初めての脚色演出のシェイクスピアを上映したという巡り合わせでした。
この公演をきっかけに、全37作品を自分の脚色演出で上映していくという夢が生まれたんです。
からくり人形が動き出した
さて、話を戻します。
YouTubeでの音声はやった、kindleでの横展開もした、次のステップとして動画だ!!
今はAIがあるからシーンごとの画像を作ってやればできる!
でも、スライド動画を作れなかった理由は、画像の整合性・・・。
ChatGPTやGeminiで画像を1枚ずつ生成していくと、最初と最後でキャラクターの顔が変わっていたり、衣装がバラバラになったりする。
しかもシェイクスピアは1幕から5幕まであって、1作品で100枚近い画像が必要になる。37作品分やるとなると、現実的じゃない。
だから何年も、頭の中にある映像を形にできないままでいた。
コーデックスに台本を投げ込んで、やりたいことを伝えてみました。
するとコーデックス自体が、シーンごとに画像のイメージを割り振って「このシーンはこういう画像のイメージにしようと思いますがどうですか」とすり合わせをしてくれる。
世界観として「からくり人形」を提案したら、舞台の上でからくり人形たちが演じているような画像が出てきて——
画面を見ながら、思わず笑ってしまいました。
「これだ。」
YouTubeを始めた頃から頭の中にあったイメージが、そのまま目の前に現れたんです。
しかもコーデックスは1枚ずつではなく、全体を通して一気に作ってくれる。
整合性が取れていない部分があれば「何ページのここがおかしい」と伝えると、台本と全体の画像を見比べながら修正してくれる。
コーデックスを使い始めて2日目のことです。1日で、1作品分100枚近い画像ができてしまった。
エジソンの録音機の話
コーデックスを触ってみてふと思い出したことがあります。
エジソンが蓄音機を発明したとき、みんなの反応は
「確かにすごいけど、これが一体何の役に立つんだ」
というものだったらしいです。
でも今、録音があることで音楽があり、ラジオがあり、テレビがある。
コーデックスも、アプリができるとか、プログラミングできなくてもできるとかなどと紹介されているから「自分には関係ない」と思っていた。
でも触ってみたら演劇の世界で使い道があった。
自分なりの使い方を見つけることで、思いもよらない可能性が広がる——そういうことなんだろうなと思っています。
あまりにも面白くて、そして可能性が広がりすぎて、あれもこれもとコーデックスを馬車馬のように働かせるものだから、使い始めてから3日で利用制限になってしまいました・・。
スライド動画だけでなく、9年前に書いた童話を絵本にできそうとか、新しいKindleの構想とか、今まで手がつけられなかったことがいくつも動き始めたからです。
20年間温めてきた夢が、一歩動いた
シェイクスピア脚色演出をやる!
20年以上付き合ってきた夢が、一歩前に進みました。
僕にとって今週の出来事は、「AIがすごい」という話ではありません。「もう無理だ」と思っていたことに、もう一度挑戦できるようになった。それが一番大きかった。
もし、何年も温めたままになっている夢があるなら、一度だけでも試してみてください。
時代が変わると、「できない理由」が消えていることがあります。
自分には関係ない・・そう思っているものが実は転機になるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございます。







シェイクスピア気になってたけど本も読んだことないんですよ
どれから読むのがおすすめですか?
シェークスピアは中学の自由研究で子供向けに書かれたロミオとジュリエットの英語本を翻訳したのがきっかけで読むようになりました。
大人になってからは娘が音楽をしていたので、沢山の作品に触れてきました。
バッチョさんのシェークスピア、面白そうですね✨