助産院へ。父親の存在って重大
母子手帳を手に入れて僕は父親になる(第6話)
産婦人科に通うことで、父親の役目って一体・・。っていうところはあったんですが、でも先生に任せておけば安心して出産できると感じました。
僕としてはここにお任せしたら大丈夫だろうとと思ってたんですが、妻は
「自然な形で産みたい。助産院に行ってみたい。」
というのでお話を聞きに行くことになりました。
昔話に出てくるような古民家の助産院。
僕の中では話を聞くだけみたいな感じだったんです。産婦人科で産めば問題ないじゃんって思ってたので、参考程度に話聞けばいいやって感じだったんですが、お話聞けば聞くほどこの助産師さんにお願いしたいっていう風になっていきました。
決め手となったのは、
「お産にあたって、お父さんの存在は本当に重要です!」
と教えてもらえたから。
出産の現場は壮絶だから父親はただただ立ち尽くすしかないとか、中には気絶して逆に迷惑かける人もいるとか、「はっきり言って邪魔しかない。」という話ばっかり聞いていました。自分の存在意義って何だろうって思うわけですよね。
妻が命がけで新しい命を産もうと頑張っている時に、自分が何もできないなんてやっぱり不甲斐ないと言うか悔しいと言うか・・。
でも、この助産師さんの考え方は全然違ってました。出産の時だからこそ、お父さんがそばにいることが大事。
「出産のお手伝いをするのは私たち(助産師さん)だけど、お母さんに寄り添ってあげるのは、お父さんしかいないんですよ。」
母子手帳をもらいに行ったときに言われた言葉と同じことを言ってもらえました。
「お母さんは赤ちゃんを命がけで守ってくれてますから、そんなお母さんを、お父さんが守ってあげてくださいね。」
陣痛始まったら背中をさすってあげたりお水を飲ませたり、出産するまで隣でずっと寄り添うんです。
いざ産まれるぞ!となった時に、お母さんは何かを掴みますよね、いきむために。それがベッドなどの無機質なものではなくて、お父さんに掴まるそうです。
産みやすい体勢になって、それをお父さんがしっかりと支えてあげる。まさに一緒に出産をする形。
これです!これですわ!
お父さんはただただ立ち尽くす無意味な存在なんかじゃ決してありません!
これは夫である僕にしかできない役目です。
ここで、一緒に産みたい!そう思えました。
この助産師さんがついてくれているから大丈夫。
他にも、この助産師さんにお願いしたいと決め手となったことがあります。出産だけでなく、普段の過ごし方についてもたくさん教えてもらいました。
産婦人科で「順調に育っていますよ。」と言われてそのたびに安心はしていたものの、普段から自分にできることまでは教えてもらうことはありませんでした。
どう過ごしていいのかわからないまま、なんとなく怪我しないように安全にという漠然とした過ごし方しかわかりません。
僕が妻とお腹の子に、普段からどんなことができるのかは明確ではなかったんですね。ただ産婦人科に行って、健診のたびに、
「順調です。」
と言ってもらえてああよかったと安心する、というだけ。
ところがこの助産師さんは違いました。いい出産のために、そして生まれてきてからも心身ともに健やかに育つために「今できること」を教えてくれました。
それは食生活。
出産までの食事や心の持ち方、適切適度な運動が大切だということを教えてもらいました。
お母さんが食べたものがそのままお腹の赤ちゃんの栄養としていくわけですから、ジャンキーなものを食べていたらよろしくないですよね。
「朝昼晩、何を食べたのかを記録してください。」
こういうご指導をいただきました。正直面倒臭いって思いましたけど、自分のできることのひとつとして毎日の食事をメモし、二週間後にいったん助産師さんに提出しました。すると、
「正直びっくりしました。こんな食生活のまま出産を迎えることは、私では見きれません。食生活を改めるか、他の病院か助産院へ移られることをお勧めします。」
という厳しい言葉。食事のメモには「これ最悪」「これはOK」「これは要改善」などなど、ひとつひとつ丁寧に添削をしてくれていました。
このお返事をもらってから僕と妻は青ざめました。こうやって指摘されないと自分たちの食生活の乱れにも気づけていなかったことに。
お腹の子のためにいろんなことに気を付けているつもりでも、まったくできていなかった。
食生活も気を付けている「つもり」でした。確かに揚げ物やインスタントやジャンキーな食事をすることがありましたが、
「まぁ、たまにはいいよね。」という感覚。でも改めてメモを見てみると「たまには」が日常茶飯事。理想的な食事をしている方が本当にたまには・・というありさま。
そこから猛反省し、食生活にはかなり気を付けるようになりました。助産師の先生に対しても、
「こんなにも真剣に向き合ってくれる方なんだ。」
と、より一層信頼感が増しました。
なるべく外食は控え、野菜をたくさんとる食事メニュー。食事メモも毎週提出し、じょじょにダメ出しされることもなくなり、
「もうメモは提出しなくて大丈夫ですよ。もう習慣になっていますから。」
この時に得た習慣はほんとにありがたいもので、娘が生まれてからも、今でも我が家の食生活は野菜中心。おかげで6歳になる娘はほとんど好き嫌いもせず、野菜をもりもり食べています。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
この連載記事は全16話を予定しています。
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