大人になるって楽しそう!子どもがそう思える未来を創る。
BACCHO TO THE FUTURE 8
目次
子どもって、何を見て大人になりたいと思うんでしょう
劇団バナナで見てきた光景
ステージに娘がハイハイしてきた日のこと
娘の保育園で公演した日のこと
劇団バナナとの出会い
思い出は残さないと消えていく
十月十日の物語を書いたわけ
Substackで連載をスタートします
子どもって、何を見て大人になりたいと思うんでしょう
子どもの頃の体験って、大人になっても残るものなんでしょうか。
僕の役者仲間たちの中には、ちっちゃい頃に見た劇団四季やミュージカル、お芝居に憧れて、歌が好きになった、物語を書くのが好きになった、演劇の道に進んだという人がたくさんいます。自分でもそういうきっかけになった体験が一つや二つ、誰にでもあると思うんですよね。
僕のプロフィールには「大人になるって楽しそう。子どもがそう思える未来を創る」と書いているんですが、これは単なるキャッチコピーじゃなくて、本当にそう思っているんです。その思いの原点が、嫁さんと一緒に8年間やってきた劇団バナナという活動なんですよね。
今週は保育所からの依頼で、今年で3年連続となる公演をやりました。
今年の演目は『ちゅうもんのおおいB&B』。英語と日本語が混ざった、まるで絵本の中のキャラクターたちが飛び出してきたような世界観で、ただ見るだけじゃなく子どもたちも一緒に参加するというお芝居です。
劇団バナナで見てきた光景
子どもたちがステージに上がったり、キャストと一緒に歌ったり踊ったり、一緒に冒険をしたり謎を解いたりする。「見る」というよりも、物語の世界に一緒に入って体験してもらうというものです。
毎回毎回、子どもたちがお芝居の世界に入って、笑って、泣いて、主人公たちを応援して——そういう体験で笑顔になる。
そしてそれを見ているお父さんお母さん、先生たちも一緒に笑う。子どもって大人が笑っていると、それがまた嬉しいんでしょうね。自分だけが笑っているんじゃなくて、大人の表情も子どもはちゃんと見ていると思うんです。
大人が楽しんでいるのを見た子どもがもっとはしゃいでいく、という笑顔の連鎖が起きる。そういうお芝居。
演劇をやっている大人が本気で夢中になっている姿を見せることで、「大人になったらもっと楽しい世界が待っているんだ、この世界って楽しいんだ」と思ってもらえる体験になると思うんですよね。
ステージに娘がハイハイしてきた日のこと
劇団バナナとのご縁は、うちの娘が0歳の頃からです。
劇団バナナは0歳から見られるお芝居で、子どものためのお芝居なので、そこに0歳の娘がいてもいいわけです。本番でも客席には同じ世代の子たちが0歳から6歳くらいまでいるわけですから、0歳の娘を連れて行っても全然おかしくない。
しかもステージと客席の境界があまりないので、演じているところに娘がハイハイしてきたりなんてこともあったんですよ(笑)。
そうするとね、お客さんの方も出演している自分たちも、自分たちと同じように子育てをしている世代なんだな、という共感の空気になって、すごく温かくなる。一緒にお芝居の世界観を作り上げていくみたいな感じになるんです。
稽古も、夫婦で一緒に行けて、娘がいてもいい。
子どもが小さいうちに演劇活動を続けることって、心理的にも時間的にもなかなかハードルがあります。それがこの劇団バナナというスタイルのおかげで、子育てしながらずっと一緒に活動を続けてこられた。
娘は今年で8歳、小学2年生になりましたが、今でも劇団バナナの稽古にも本番にも当たり前のようにそこにいます。
娘の保育園で公演した日のこと
娘自身がお父さんとお母さんがこういうことをやっているから、「保育園のみんなにも見せたい」と言ったことがあって。それがきっかけで、娘の通う保育園で、娘の同じクラスの子たちの前で公演することができました。もう3年前のことです。
小学生になった同じクラスだった子、僕が小学校に娘を迎えに行くと
「あ、オオカミのお父さんがいる」と言ってくれて、それがめちゃくちゃうれしかったですね。
夫婦で、娘の友達に、自分たちのお芝居を見せる。
一生に一回しかない、本当に貴重な機会でしたね。
劇団バナナとの出会い
ちなみに、この劇団との出会いは2018年、ちょうど娘が生まれた年のことでした。
旦那さんの転勤でニューヨークに行ったバナナ主宰の草野七瀬さんが、「小学生未満の子どもが入れる素晴らしいお芝居の場がないなら、自分で作ろう」と立ち上げた劇団なんです。
七瀬さんの旦那さんと僕が地元が一緒で、その時期僕がちょうど地元でお芝居をやっていてGoogleに引っかかって、Facebookでつながってという縁でした。
その時、娘が生まれたばかりで、それまでは鬼のように舞台に出まくっていたんですが、しばらく子育てに専念しようとしていた時期でした。
そんなときに0歳から見られる親子向けのお芝居という出会いだったから、出会うべくして出会えたものだったなと思っています。
劇団バナナについての活動も今後はkindleで一冊の本にしようと考えています。
思い出は残さないと消えていく
今回この記事を書くにあたって、初めて劇団バナナに出演した時の0歳の娘とツーショット写真を引っ張りだしてきました。
見返すと、やっぱりいろんなことを思い出して。形に残していくってすごくいいなと改めて思えたんです。
そしてその時に思ったのが、娘がお腹の中にいた10ヶ月の思い出というのも、かけがえのない大切なものだなということでした。
その時は絶対に忘れないと思っていたんですよ。子を授かるなんて初めての経験だし、妻のお腹が大きくなるにつれて、不安とか期待とか希望とかある中での日々だから、こんなこと絶対に忘れるわけがないと思っていた。
でも娘が生まれた後って、家族3人での思い出がどんどん積み重なっていって、あまりにも豊かすぎて、娘がお腹の中にいた頃の思い出を忘れてしまうんじゃないかと思い始めたんです。
本を書いたわけ
忘れる前に形にしておこうとして、Kindleで本を出版したんですよね。
娘が生まれるまでの十月十日の想い出を綴ったエッセイ『母子手帳を手に入れて、僕は父親になる』。
娘が生まれたのちは、SNSに育児日記はつけていたんですが、生まれる前はまだちゃんと生まれてくるかどうかもわからないところがあるので、あえてリアルタイムでは何も書いていなかった。でも無事に生まれて、今では小学生になった。だから今のうちにと思って書いたんです。
これを読んでほしいのは、何か参考にしてほしいとかそういうものではなくて。初めて子どもを持つお父さんお母さんというのは、何をしていいのかわからないことだらけだと思います。
僕自身も妊娠期間中にいろんな人の体験エッセイを読んでいたので、何かしら僕たちの経験が誰かの役に立ったり、共感してもらえたりしたらいいなと思って。
ただ正直なところ、Kindleってエッセイというジャンルはなかなか読まれないんですよね。
Substackで連載をスタートします
だったらいっそ、Substackでこの内容を連載として配信していこうかなと考えました。
全部で13話あるんですが、7月28日から毎週火曜日と木曜日に週2回ずつ、1ヶ月半ほどかけて配信していきます。
Substackでは無料で読めます。まとめて読みたい方はKindle版やnote版もあります。
連載はメールマガジンとは別のポストで投稿しますが、その週に配信した内容のリンクはニュースレターの最後に貼っておきます。
演劇は、子どもたちに体験を届ける活動。
本の執筆は、その体験を未来へ残す活動。
そして冒頭で問いかけた「子どもって、何を見て大人になりたいと思うんでしょう」という答えが、8年間やってきてやっとわかってきた気がしています。
子どもは、大人の姿を見て、自分の未来を想像する。
だから大人が楽しそうに生きていると、それが子どもへの贈り物になる。
そう信じて、これからも続けていきます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今後も自分自身のみならず、さまざまなことにチャレンジしている人をピックアップして、
「なんか、自分もやってみたくなる」ニュースレターを目指して発信していきます。
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