演技力を磨く日常の過ごし方(仮タイトル)
改めて、
役者をやってきてよかったなぁと思う出来事がありました。
それは、
本の執筆です。
いま僕は、
「演技力を磨く日常の過ごし方」みたいなタイトルの本を書いています。
5月中旬にはリリースできる見込みです。
書きながら改めて思ったんですが、
役者って本当に特殊で、
そしてすごい仕事ですよね。
画家なら画材が必要です。
音楽家なら楽器が必要です。
でも役者は、
基本的に自分の体ひとつで表現する。
そして演じるものは、
結局は「人間」なんですよね。
犬や猫や虫を演じることがあっても、
それは人間が意味を与えた表現です。
つまり、
この世界で生きているすべてが、
演技力を磨く材料になる。
日常の中に、
演技の宝物がザクザク転がっている。
これは役者という仕事の、
とてつもない強みだなと思います。
しかも役者は、
アスリートのように年齢で終わる仕事じゃありません。
歳を重ねれば重ねるほど、
経験や人間味が表現に深みを与えていく。
40代には40代の演技があり、
50代には50代の演技がある。
生涯現役で戦える可能性がある。
その事実だけでも、
役者ってとんでもない職業だなと感じます。
そんな中で今回の本は、
僕自身が約25年、
稽古や本番や日常の中で、
「どうやって演技の感性を磨いてきたか」
「どうやって演技力を積み上げてきたか」
それをまとめた一冊です。
文字数は、
おそらく25000字くらい。
かなり濃い内容になりました。
僕が芝居を始めたての頃は、
地元の訛りが酷く馬鹿にされ、
自信もありませんでした。
劇団の座長からは、
「お前ほど役者に向いてないやつは見たことがない!」
と言われたこともあります。
先輩役者にも、
「才能がないなら帰れ」
みたいな言葉を浴びせられました。
当時の僕自身も、
才能があるなんて全く思っていませんでした。
でも、
才能がないから役者をやっちゃいけない、
なんて決まりはないんですよね。
そして何より、
「才能」という一言で片付けるのは、
あまりにも便利すぎると思うんです。
上手い人を見て、
「あの人は才能があるから」
と言えば、
努力も積み重ねも全部見えなくなる。
でも現実は、
どんな人でも必ず積み上げています。
「お前なんぞにできるか!」
と、
僕もずっと否定され続けました。
それでも続けていたら、
ある時から突然、
「君だからできた」
「あなたにしかできない」
「お前はできると思ってた」
そんなふうに言われるようになった。
本当に、
オセロがひっくり返ったみたいに。
人間って、
勝手な生き物だなと苦笑いしたのを覚えています。
でもそれはつまり、
続けた人間だけが景色を変えられる、
ということでもあると思うんです。
今回の本には、
僕が叩き上げで試行錯誤してきた、
演技力を磨くための具体的な視点や習慣が詰まっています。
専門学校で学んだ理論ではなく、
事務所のメソッドでもなく、
現場で叩き上げで培った方法です。
これはたぶんAIには書けない内容だと思います。
情報としての演技論ではなく、
経験としての演技論だからです。
そして、
こういうものを本という形で残せるのが、
Kindle出版のすごさだなと感じています。
SNSみたいに流れて消えない。
ブログみたいに埋もれて終わらない。
自分が取り下げない限り、
Amazonの中にずっと残り続ける。
必要な人が、
必要なタイミングで出会える可能性がある。
もちろん、
演技論は人によって合う合わないがあります。
この本のやり方が合わない人もいるでしょう。
それでも、
今の自分に悩んでいる役者や、
伸び方が分からなくなっている人にとって、
何かひとつでも突破口になればいい。
そんな気持ちで書きました。
現在3回目の書き直しをしていて、
もうすぐ完成形になりそうです。
完成したら、
久しぶりに99円キャンペーンもやろうと思っています。
(定価800円)
演技に行き詰まっている人。
才能という言葉に押し潰されそうな人。
努力の方向が分からなくなった人。
そんな人に、
この一冊が届いたら嬉しいです。

