昨日のお芝居の稽古で、「どうやってそんなに高く飛べるんですか」と聞かれたので、今日はそれをお話しします。
僕、無駄にジャンプ力があるんですよね。40代の一般男性の平均と比べると、かなり高い方だと思います。
ジャンプ力は、役者の武器になる
特に子供向けのお芝居をやっていると、ジャンプ力って本当に大事で。子供ってぴょんぴょん飛ぶのが大好きなんですよね。一緒にダンスをしてジャンプするシーンが必ずあるんですが、そこで僕が必要以上にジャンプする。どれくらいかというと、保育園児の頭上よりも足が上にいくくらい。園児にとってはものすごい高さに見えるわけで、先生や保護者の方からも大きな歓声が上がるんですよね。
ジャンプ力があるだけで、笑いが起きて、拍手が起きて、歓声が起きる。
子供向けのお芝居だけじゃなく、立ち回りやチャンバラでも同じで、ジャンプして突っ込んでいったり、相手の攻撃をジャンプで交わしたり。大きく動くだけでエンターテインメントになる。だから今では武器として使っています。
マイケル・ジョーダンのジャンプから学んだこと
どんなイメージでジャンプしているかをお話しする前に、参考にした人物の話を。
バスケットボールの伝説の選手、マイケル・ジョーダンです。世代じゃない方はピンとこないかもしれませんが、とにかくジャンプ力がすごかった選手で。ある運動科学者がジョーダンの動きを分析していて、こんなことを言っていたんですよ。
バスケットボールのドリブルって、ボールを地面について跳ね返させますよね。跳ね返ってきたボールは上に上がってくる。普通の選手はそのボールを一旦手に取って勢いを止めてからジャンプする。つまり、ボールが上がってくる勢いを殺してしまっているわけです。
でもジョーダンは、そのボールが上がってくる力さえも自分のジャンプの推進力として使っているらしい。さらに肋骨をバネのようにぐにょんと使って、体全体を推進力として活用している。足だけでジャンプするのではなく、全身を使っているということなんですよね。
それを聞いた時に、なるほどなと思って。
3段階の推進力でジャンプする
ジャンプが苦手な人って、腰でジャンプ力を殺してしまっているんですよね。腰というのは体の要なので、どっしりしたがる。ジャンプで上がろうとすると、腰が下に引っ張られようとする。その分、勢いが落ちてしまう。
それを克服するために、僕は3段階の推進力を使っています。
まず、しゃがんで予備動作を作る。そこから上に上がる時、最初に背骨を起こしながら上半身を持ち上げて、肩をきゅっと上げるんです。肩が上がることで少し推進力が生まれる。そしてその勢いを活かしながら、腰を一旦無重力状態に置くようなイメージで足を伸ばしていく。足でジャンプしようとするのではなく、とにかく腰を地面から離すことだけを意識する感じで。
これが1段階目と2段階目。
そして空中に腰が浮いた瞬間、そこから太ももを使ってさらに上へ跳ねていく。そして3段階目が、空中で膝を曲げて胸につくくらいまで引き上げること。膝が上に上がることに連れて体もどんどん上がっていく。その推進力を活かすんですよね。
これが、僕のジャンプがふわっとした感じに見える理由だと思います。
言葉で説明しても、読んでいきなりできるかというと難しいとは思いますが(笑)、あくまでも僕のイメージとしてお話しました。
次回は、ジャンプした後に必ず起きる現象——着地の話をします。着地の仕方にもポイントがあるので、その点についてもお伝えします。













