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楽屋からにて「ばちょぺでぃあ」
幼いころの夢、kindleで叶えてなんぼ
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幼いころの夢、kindleで叶えてなんぼ

燃えよkindle~初出版の道~はなちゃんのあおいみ編

Kindle出版のこと、話していきます——第1回

このポッドキャストでは、Kindleのことについてもしっかり話していこうと思っていて、今日がその第1回目になります。

僕、Kindleをこれまでに50冊以上出しているんですね。表向きには50冊以上という形になっています。SNSでは「出版しました」とか「ランキング1位が取れました」といった宣伝や結果はお伝えしてきたんですが、よくよく考えてみると、1冊1冊の本に対してどういう思いで作ったのか、なぜこれを出版しようと思ったのか、制作の裏話やプロセス、出版した後にどんな変化があったのか——そういったことはあまり発信してこなかったんですね。

そういう話ってしていいのかな、という感覚があったのかもしれません。でも、Kindleや出版に興味はあるけれどどうすればいいんだろう、どんな本を出せばいいんだろう、出版したらどんな変化があるんだろう、と思っている方もいらっしゃると思うので、1冊ずつの話を少しずつしていくことで、「なるほど、そんなふうにすればいいのか」「そんな本でもいいのか、じゃあ自分も出してみようかな」と、一歩踏み出せるきっかけになればと思っています。

1冊について話し始めると1時間でも2時間でも話してしまいそうなので、小出しにやっていきますね。


最初の1冊は、絵本だった

さて、僕が一番最初に出版したKindle本は、絵本なんです。

なぜ絵本なのか。少し遡って話させてください。

僕はずっと小さい頃から、童話作家になりたいという夢があったんですね。記憶をたどっていくと、たぶん小学3年生くらいの国語の授業で、童話を書くという課題があって。その時にすごく楽しかったんです。書き上げて先生に見せたら「すごくいいお話だね」と褒めてくれて、「みんなも読んでごらん」とクラス全員に披露してくれた。みんなが喜んでくれたんですよね。

当時の僕は体も小さくて、特別得意なこともなかったけれど、物語を書くことで先生に褒めてもらえて、みんなが喜んでくれた。その記憶がずっと残っていて、「ゆくゆくは童話作家になりたい」と思ったんです。

ただその夢も、年齢を重ねるごとに少しずつ埋もれていきました。漫画家になりたい、野球選手になりたい、漫才師になりたい……テレビでいろんな世界を見ては憧れて、夢がどんどん塗り替えられていくんですよね。童話作家という夢は、そんな願望の積み重ねの中に埋もれてしまっていたんです。


31歳で、もう一度表現の世界へ

僕は19歳から演劇をやっていたんですが、28歳の時に一度離れて、保険の飛び込み営業をやっていたんですね。でもこれが全くうだつが上がらなくて。出社しては公園で時間を潰すという、絵に描いたようなダメダメ営業マンを3年間続けていました。

それでもやっぱり、自分はこういう世界では無理だ。演劇に、表現の世界に戻りたい。

普通、演劇をやっている仲間たちは「30歳になったらやめる」と決めている人が多いんですよね。でも僕は28歳で営業時代を経て、31歳でもう一度演劇に戻ることにしたんです。

その時にふっと思い出したんです。そういえば、小さい頃に童話作家になりたいという夢を持っていたな、と。どうせ表現の世界に戻るなら、あの頃の夢を今から叶えに行こうと決心しました。


10年間、書き続けた

そこからエッセイや童話、絵本などの公募に、作品を書いては応募して、落選して、また書いて応募して、という日々が続きました。

31歳から挑戦し始めて、10年後の41歳の時に、ある作品がコンテストで審査員特別賞を受賞したんです。「はなちゃんのあおいみ」という絵本なんですが、やっと10年かけて賞が取れた。これでやっと作家としてのスタートが切れると思いました。

ところが、何も起こらなかったんですよ。

池に小石を投げたら波紋がぽわーっと広がって、そのままふわっと消えてしまったような感じ。本になることもなく、書いてくださいという依頼が来るわけでもなく。審査員特別賞というのは、いってみれば3位なので、表彰状が届いてFacebookでいいねがたくさんつく。一時的な承認欲求が満たされただけ、という感じで。

その表彰状が届いた時、すごく愕然としたんですね。10年やってやっと賞が取れた。でもまた、次につながるかもわからない賞のために書き続けないといけないのか、と。道のりの遠さに、ぼーっとなってしまいました。


Kindleとの出会い

僕にとって作家になる道というのは、賞を取って足がかりにする、というのしか思い浮かばなかったんです。出版社に持ち込んで編集者の目に留まるとか、SNSで話題になって本になるとか、そういう方法は自分には現実的じゃないと思っていて。

そんな時に、嫁さんがKindle出版というものがあると教えてくれたんですね。

正直、最初は「何がKindleやねん」という感じでした。完全に電子書籍アンチで、本は紙だろう、データなんて本とは認めない、という価値観だったんです。しかも電子書籍を使ったこともないのに(笑)。

でも、誰よりも僕の夢を応援してくれている嫁さんが勧めてくれているので、ちゃんと調べてみたら、これはいいんじゃないかと思えてきた。Kindle出版のセミナーにも参加して、そこから出版という形になったんです。

その後どうなったのか、「はなちゃんのあおいみ」という絵本がどんなふうに生まれたのかは、また次回お話しします。

絵本「はなちゃんのあおいみ」はこちら

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