バッチョ・トゥ・ザ・フューチャー
楽屋からにて「ばちょぺでぃあ」
人生で一番、押せなかったクリック
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人生で一番、押せなかったクリック

「出版おめでとうございます」に救われた。冠婚葬祭に匹敵するkindle出版。

Kindle出版のこと——第2回 出版ボタンを押した瞬間

今回から、車の中でお話しするスタイルに変えました。

これまでポッドキャストの収録は、娘と嫁さんがいない時間を見計らって、家のテーブルにスマホを置いてしゃべるという形でやっていたんです。でもこれが、なかなかやりにくくて。いざ改まってしゃべろうとすると、かしこまった感じになってしまって、話したい内容もリラックスして出てこない。まるでお見合いかというくらいの緊張感で、スマホに向かって正座して膝詰め談判みたいになってしまうんですよね(笑)。

これじゃ続かないなと思って。普段、文章の投稿は車を運転しながら助手席にスマホを置いて、思ったことをどんどん言葉にしてAIで清書してもらうという形でやっているんですが、ポッドキャストも同じように車の中でやればいいんじゃないかと。自分のパーソナルスペースである車の中だと、自然にリラックスして話せるんですよね。ウィンカーの音やエンジン音が入るかもしれませんが、そこはご容赦ください。


出版したら、13部門で1位だった

前回は、Kindle出版に出会うまでの経緯をお話しました。今日は出版した瞬間と、その直後に何が起きたかというお話です。

ふたを開けてみると、AmazonのKindleランキングで13部門1位を獲得できたんです。

Amazonにはカテゴリーごとのランキングがあって、Kindleにも絵本、紙芝居、幼児教育など、たくさんのカテゴリーがあるんですね。その13部門で1位が取れた。

これが、めちゃくちゃ自信になったんです。

今まで10年間、コンテストに応募し続けて、審査員特別賞は取れたけれど本にもならなかった、仕事の依頼も来なかった。作品が誰の目にも留まっていなかった。出版社に持ち込めば編集者の目に留まらないといけないし、コンテストに応募すれば審査員に選ばれないといけない。そういう「門番」がずっといたわけですよね。

でも、Amazonのランキングというのはそうじゃない。編集者でも審査員でもなく、直接読者が選んでくれた結果なんです。本当に届けたい人に届いたからこそ得た1位。出版というのはこんなにすごいものなのかと、初めて実感した瞬間でした。


出版ボタンを押せなかった

ただ、その1位を取る前に、実は大きな関門があって。

Kindleの出版申請というのは、データを入稿して、表紙画像を入稿して、本の情報を細かく入力して、最終的に「出版」というボタンを押すんです。

そのボタンが、なかなか押せなかったんですね。

というのも、めちゃくちゃ怖かったんです。「こんなものを出していいんだろうか」という気持ちになってしまって。こんなもの、と言いましたが、自分にとっては全然「こんなもの」じゃないんですよ。出版しようと決めてから絵本の制作に取り掛かり、初めてのことだらけでわからないことを1つずつ潰しながら、毎朝5時に起きて朝活して、3か月近く毎日やり続けてたどり着いたボタンなんです。

それなのに、いざボタンの前に立つと「こんなもので受け入れてもらえるんだろうか」という不安が押し寄せてきた。批判されるんじゃないか、誰にも手に取ってもらえなかったらどうしよう、あの人にどう思われるだろう——そういう恐れがあったんですね。

それでも、せっかくここまで来たんだからと思い切って、ポチっと押したんです。

そのワンクリックが、右手がガチガチに固まってしまって。映画のシーンで、初めて銃を撃った人の手が硬直してしまって、誰かに引っ張ってもらって戻さないといけない、みたいなシーンってありますよね。まさにあの状態で(笑)。固まった右手を左手で何とかほぐしながら、というくらいの緊張感でした。


「出版おめでとうございます」の一言

でも、ボタンを押した瞬間、めちゃくちゃ救われたんです。

画面にポップアップが出て、こう書いてあったんですね。

「出版おめでとうございます」

それを見た瞬間、あ、おめでたいことなんだ、お祝いなんだ、という気持ちになって、すっと心が軽くなった。Amazonのポップアップなんて、言ってみれば事務的なものですよね。ボタンを押したら自動的に出るものです。でも「申請を受け付けました」ではなく「おめでとうございます」という言葉だったから、ほっとできたんだと思います。

もしあれが事務的な文章だったら、不安はなかなか解消されなかったかもしれない。たった一言のポップアップでも、ちゃんと出版する人の気持ちを考えて作られているんだな、と気づいた瞬間でした。さすがAmazonだなと思いましたね。


Facebookに300件のいいね

その後、Facebookで出版の告知をしたんです。

批判されたらどうしよう、という不安があったのに、反応はまったく逆で。「おめでとうございます」「すごいですね」「絶対買います」というコメントがぶわっと来て、いいねもどんどんついていった。

僕のFacebookはだいたい自分よがりなことを書いていることが多くて、いいねが100件もつくことなんてほとんどないんですが、出版の投稿には300件くらいついたんですよね。しかも普段まったくいいねをしない人たち、フェイスブックに登録しただけで幽霊アカウントだと思っていた人たちまでいいねをしてくれた。いたのかよ、じゃあ普段の投稿にもいいねしてくれよ、とは思いましたが(笑)。

でも、出版というのはそれだけのお祝いごとなんだな、と確信した瞬間でもありました。

結婚報告や出産報告をした時のような、ものすごい反響。それに匹敵するくらいの反応が、初めての出版にはあったんです。

よく考えてみると、出版というのは今まで自分が積み重ねてきた経験や知識、生み出してきた作品を世に出すことで、そこから新しい人生のスタートを切るということですよね。結婚も出産も、新しい人生のスタート。出版も同じ意味で、やっぱりお祝いごとなんだなと思います。

次回は、絵本を出版した後に実際どんなご縁が広がっていったのかをお話しします。

今日の題材のkindle書籍はこちらです。

前回の記事はこちら

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冒頭の四コマ漫画はこれで作りました。

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